Word原稿をRomancerを使ってepubファイルにしたのですが、表の枠線が表示されたのが気に入らず、枠線を消す方法をいろいろ試しています。
前々回の記事では、epubファイルを展開して表の枠線を消してみました。
前回の記事では、Sigilを使ってepubファイルを編集して表の枠線を消してみました。今回は、やはりRomancerで作成したepubファイルで、もう一つ気になった箇所、注の表示形式を変えてみます。
Romancerのepubファイルの注の表示形式
Romancerで作成したepubファイルの注番号とその注釈は次のようになります(ここ)。
ここでの「*1」の「*」は全角文字です。注番号としては見つけやすいのですが、ちょっと長すぎて本文が見にくくなるような気がします。
一方、一太郎でepubファイルを作ると(ここ)、
と、注はとてもすっきりしています。でも、数字自体が小さすぎてちょっとタップしにくいのではないかと心配です。
それでepub編集ソフトSigilを使って、注の表示形式を変えてみます。
「*1」の「*」を半角にして、「*1」にしてみます。
Sigilで一気に変換
注番号の部分はSigilの中央ペインで見ると、次のようになっています。
Sigilではこのように「*1」と表示されるのですが、どういうわけか、Kindle Previewerで見ると「*1」と下線が引かれます。まあ、よくわかりませんが、気にしないことにします。
中央ペインの注番号の部分をわかりやすく書き出してみましょう。
となっています。
この中の全角の「*」を半角の「*」に変換します。
Sigilの中央ペインの下に検索窓があります。
検索のところに、
を(「*」は全角)、置換のところに、
を(「*」は半角)入れます。
下の方、対象を「すべてのHTMLファイル」にします。
そして右側にある「すべて置換」をクリックします。
これで終わりです。
実に簡単です。
右側のペインで、注番号が、
だったのが、
に変わっています。また、注番号をクリックすると、
と注釈の方も半角の「*1」になっています。ほかの注番号や注釈も確認してみましょう。
これでバランスよくなりました。
まとめ
今回、Sigilのすごさがわかりました。どんなふうになるのかをしっかり確認しながら、修正できます。それも一気に修正できます。すごいです。
Sigilを使えば、HTMLやCSSがわかっていれば、思い通りの電子書籍を作ることができるでしょう。