今回は、インストールまで一気に駆け抜けてみます。
3.ブートUSBの作成
ブートUSBとは、そこからOSを起動することのできるUSBということです。
手順としては、前回ダウンロードしたisoファイルをUSBメモリに書き込みます。ただ、isoファイルをUSBにコピーするだけではいけません。
4GB以上のUSBを用意しましょう。
書き込むためには専用のツールが必要になります。Windowsの場合は、rufusというフリーソフトが便利です。窓の杜からダウンロドします。
パソコンに空のUSBメモリを差します。中に入っているデータはすべて消えますので注意して下さい。
次に、rufusを起動します。
1番のところに差し込んだUSBメモリの名前が出ていることを確認します。
2番の「選択」を押して、ダウンロードした「xubuntu-18.04.4-desktop-i386.iso」ファイルを選びます。
すると3番の「スタート」ボタンが押せるようになりますので、クリックします。しばらくするとxubuntuのブートUSBができあがります。
4.BIOSの設定の変更
次の手順は、ブートUSBに入っているxubuntuからLet's noteを起動し、そこからノートブック本体にxubuntuをインストールします。
USBから起動できるように、BIOS(バイオス)を修正します。
ノートブックの電源をオフにし、ブートUSBを差し込みます。
電源をオンにしたら、Panasonicの文字が表示されますが、その瞬間にF2を連打(これはパソコンメーカーによって違いがあります)します。するとWindowsが起動しないで、BIOSが起動します。
BIOSを設定するさい、マウスが使えません。右矢印で「起動」へ移ります。Let'noteの場合は、「起動可能対象外」のところに、「USB HDD: BUFFALO USB Flash Disk」がありました。BuffaloというのはブートUSBのメーカーです。
それを選択し、指示通りに、「x」を押して起動可能とします。F6を連打し、順位をトップにもってきます。F10で保存して終了です。
するとブートUSBからxubuntuが起動します。
5.xubuntuのインストール
「Welcome」のところ、一番下の「日本語」をマウスで選択します。
「Xubuntuをインストール」をクリックします。いよいよ本体にXubuntuをインストールすることになります。Windowsともおさらばです。長い間、お世話になりました。
「インストール」をクリックすると、「キーボードレイアウト」の選択画面が出ます。「日本語」を選びます。入力して試してみることもできます。
「続ける」をクリック。
「このネットワークに接続する」をクリックして、無線Wifiを選んで「接続」をクリック。
Wifiの暗号化キーを入力し、「接続」をクリック。
戻るので、「続ける」をクリック。
「アップデートと他のソフトウェア」になります。これはデフォルトのまま、「Xubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」にしておきます。
「続ける」をクリック。
「インストールの種類」は、三つ目の「ディスクを削除してXubuntuをインストール」を選択。後はチェックしないままにします。
「インストール」をクリック。
警告が出ますが、「続ける」をクリック。
「どこに住んでいますか?」と聞かれます。Tokyoとなっているので、本当はそうじゃないけど、よくわからないのでこのままにしておきます。
「あなたの情報を入力して下さい」では、
コンピュータの名前:letsnote
ユーザー名:yojiroo
パスワード:●●●●
と入力して、「自動的にログインする」をチェックしました。いちいち起動のたびにパスワードを入れるのは面倒なので。
後は、説明を読みながら、あるいは読み飛ばしながら、インストールが終わるまでじっと待ちましょう。
6.インストールが終わったら
「インストールが完了しました」と出ます。「今すぐ再起動する」というボタンがあります。でも、すぐ再起動したら、またブートUSBから起動しまいます。(★以下の追記参照のこと)
それで「×」ボタンをクリックしました。すると、「warning(警告)」が出ます。そのままで英語をちとちとと読んでいると、しばらくすると警告ウィンドウは消えてしまいました。
デスクトップになりましたが、ここで起動しているxubuntuはブートUSBのものです。
左上のネズミのアイコン(これはWindowsの「スタート」に当たります)をクリックします。右下のアイコン(ログアウト)をクリックし、次の画面で「シャットダウン」をクリックします。
電源がオフになったらブートUSBをはずします。さもないとまたこのUSBから起動してしまいます。
電源をオンにします。今度はLet's note本体のxubuntuが起動します。
(★2020/02/18追記)
友人から教えてもらったところでは、単に「今すぐ再起動する」をクリックすればいいそうです。すると、「USBを抜いてEnterキーを押してください」と指示されます。そうやってみると自動的に再起動し、無事に本体のハードディスクのxubuntuが起動するようです。そんなふうに改良されたようですが、これはわかりやすいですね。
7.最初にすること
◆ネットワークの接続
デスクトップには、英語で「Failed to apply network settings(ネットワークの接続に失敗)」というウィンドウが出ています。「OK」をクリックして、再度ネット接続の設定を行います。
上のタスクバー(パネルと言います)の右のアンテナ(電波?)のアイコンをクリックして、「Wi-Fiネットワーク」で自分の使っているのを選べばすぐに接続できます。
◆ソフトウェアの更新
パネルの左には「ソフトウェアの更新」が出ています。これをクリックして、アップデートをインストールしましょう。「今すぐインストールする」をクリックします。
◆言語サポート
左上のネズミアイコン(スタート)をクリック。右側の欄の下の「設定」をクリック。下の方に「言語サポート」があるのでそれをクリック。
すると、「完全にはインストールされていません」と出るので、「今すぐインストール」を押します。パスワードを入れます。
「メニューとウィンドウの言語」の最上段が日本語になっているか、また、「キーボード入力に使うIMシステム」が「fcitx」となっているかを確認して「閉じる」を押します。
◆ちゃんと使えるか確認
デスクトップにある「ホーム」フォルダをダブルクリックします。中にある「ドキュメント」をダブルクリックします。そこで右クリックして、「ドキュメントの作成」→「Plain Text」をクリック。作成された「Plain Text.txt」をダブルクリックして開きます。
「半角/全角」をクリックすると日本語入力が可になります。右上のパネルの「a」が四角に入っているアイコンをクリックすると、「設定」でいろいろ変えることができます。下のShow Advanced Optionsをチェックするとさらに設定が可能です。
◆最初から入っているアプリ
オフィスソフト:Libreoffice(WriterがWord, CalcがExcelに当たります)
エディタ:Mousepad
動画再生:Parole
などです。
◆アプリの追加
ブラウザのChromeに当たるのは、Chromiumです。
左上ネズミアイコンをクリック。「ソフトウェア」をクリックします。
しばらく待つと、いろいろ表示されます。右上の虫眼鏡をクリックして、Chromiumと入れます。するとChromiumが出てきます。クリックしてインストールします。
◆パネル(タスクバー)を下に移動
上にあるパネルを、Windowsのように下に移動するには、パネルを右クリック。「パネル」から「パネルの設定」と進みます。「パネルをロックする」のチェックを外してから、点線で囲まれたパネルの上部の点線のあたり(点線の中ではなく)をつかむと移動できます。一番下に移動させてから、再び「パネルをロックする」をクリックしてロックします。
まとめ
ということで、無事に13年前のWindows VistaをLinuxパソコンに変えることができました。デスクトップ、美しいです。眺めているだけで心が洗われるような気がします。たとえて言えば、Windowsパソコンは広告だらけの町の中、xubuntuは禅寺の石庭のようです。
でも、でも、ブラウザが遅いのです。起動も終了も遅いし、またページもすさまじい時間待たなければ開きません。ネットサーフィンではなく、サーフボードを抱えて海の中をよたよた歩いている感じと言えばいいでしょうか。やはり13年前のパソコンではしょうがないのでしょうか?
それに、液晶の黄変にも気づきました。なんか、黄砂の舞い散る世界を探索しているような気持ちになります。
Mousepadでとりあえず文章はかけますが、ブラウザがこんなに重くては使い物になりません。やはり、捨てるしかないかな。
でも、おかげでいろいろと勉強になりました。いつかまた、もう少し新しいノートを誰かが譲ってくれたら、同じようにインストールして使ってみようかなという気になりました。
みなさんも、古いパソコンがあったらLinuxとして再生させてみてはいかがですか?
(★2020/02/18追記:友人によれば、やはりWindowsも7以降で、メモリもできれば2GB以上がよいかも、とのことでした。)
みなさんも、古いパソコンがあったらLinuxとして再生させてみてはいかがですか?
(★2020/02/18追記:友人によれば、やはりWindowsも7以降で、メモリもできれば2GB以上がよいかも、とのことでした。)