Gitによるバージョン管理を始める(5)

2020/01/25

Git

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前回の、

Gitをちょこっとやってみる(4)

で、すべての準備が整いました。これからGitを本格的に(?)使ってみましょう。
最初に、git-testフォルダにあるgit-test1フォルダとgit-test2フォルダを削除しておきましょう。

Git Bashを使ってもいいのですが、削除は間違えると大変なので、いつものようにエクスプローラで削除しておきます。

これで、今のところ、ユーザーフォルダ(Yojiroo Hirosaki)に入っているのは、file1.txtだけになりました。

git initで開始

Git Bashを起動して、
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~
$ cd git-test
と打ちます。すると、git-testフォルダの中に移動できます。
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test
$
ここで、git initと初期化します。
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test
$ git init
すると、
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test
$ git init
Initialized empty Git repository in C:/Users/Yojiroo Hirosaki/git-test/.git/

Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
$
となります。「エラー」と表示されないのでうまくいったようです。

git-testディレクトリ(フォルダ)のなかに「.git」という隠しフォルダが作られ、それが初期化された空のリポジトリ(倉庫)であると言っています。

エクスプローラで見てみましょう。表示タブをクリックして、「隠しファイル」をチェックすると、あ~ら、不思議、「.git」というフォルダが薄く表示されます。ダブルクリックして中を見ても、わからないフォルダやファイルが入っているだけなので、いじらないでおきましょう。

でも、「リポジトリ」はここにあるのです。ファイルを変更して保存すると、さまざまなバージョンがここに記録されていくのです。すごいですね。

ところで、
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
の一番最後にあるmasterって何でしょうか。よくわかりませんね。しばらく放っておきましょう。そのうちわかる日が来ることを信じて。

ファイルをステージに上げる

では、git-testフォルダにあるfile1.txtを開いて何か書き込んでみましょう。
そうですね、小説でも書いてみるのがいいですね。でも、すぐには思いつかないので、とりあえず、カフカの『流刑地にて』を利用します。

file1.txtに、次のように書き込みます。
1.「独特の機械なのです」と士官は研究旅行者に言い、自分が熟知している機械であったが、賛嘆するようなまなざしで眺めわたした。
冒頭の一文ですが、わかりやすいように、番号をつけてあります。
書いたら、保存します。

Git Bashで、
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
$ git add file1.txt
と打ち込みます。
「git add file1.txt」というのは、「file1.txtをステージに上げなさい」という意味です。「これからリポジトリに入れるから、まずステージにのぼりなさい」という意味です。

そして、Enterを押すと……あれ、何も起こりませんね。ということはちゃんとステージにのぼったということです。おりこうさんです。

ステージのファイルをリポジトリに入れる

ステージ上にあるファイルをリポジトリに入れるには、コミットというのをします。
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
$ git commit -m "冒頭の文を書いたよ"
と打ち込んでください。
commitって、よくわからないけど、「送る」っていう意味があるから、ステージに載ったのをリポジトリに送るってことかな。


によると、「コミットは、撮影台(=ステージングエリア)に乗っているものをパシャッとカメラで撮って、アルバム(=リポジトリ)に記録するイメージだ」とのこと。う~む、わかりやすい。「わかばちゃん」から学んだ方がいいかもな。

-mというのはオプションで、「メッセージをつけるよ」という意味。その後ろにあるのがメッセージで、シングルかダブルのコーテーションで囲みます。コミットメッセージは、前回のコミットから今回まで何をやったかを簡潔に伝えます。

コミットすると、
Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
$ git commit -m '冒頭の文を書いたよ'
[master (root-commit) 1d00252] 冒頭の文を書いたよ
1 file changed, 1 insertion(+)
create mode 100644 file1.txt

Yojiroo Hirosaki@pc-name MINGW64 ~/git-test (master)
$
と出ます。次の「$」が出てますから、うまくいったのでしょう。

「git add」 と「git commit」を繰り返す

さて、file1.txtを開いて、二つ目の文を入力します。
2.旅行者はただ礼を失することがないようにと、司令官の招きに応じたようだった。
そして、保存。それから、Git Bashに
$ git add file1.txt
と打ち込んでステージに上げ、さらに
$ git commit -m '二つ目の文を入力したよ'
とコミットしてリポジトリに。
これの繰り返しでバージョンがリポジトリに残されていきます。

まとめ

git initと一旦初期化したフォルダ(ディレクトリ)の中で、ファイルをある程度のところまで書いたら、git addとgit commitをして、リポジトリに保存していくというのがGitによるバージョン管理だということがわかりました。

う~む、この調子だとGit入門はいつ終わるのだろうか?(そろそろ逃げ時を探しつつある僕)



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